17日正午のレジーナ・チェリ(天の女王)の祈りに続く発言の間に、教皇フランシスコはエクアドルと日本の地震被災者のために祈りをささげた。バチカン放送局英語版や日本語版が同日に報じた。
同日本語版によると、教皇はエクアドルで現地時間の16日に起きた地震が多数の犠牲者を出したことに触れ、同国国民のために祈るように招くとともに、ここ数日の地震で甚大な被害を受けた日本に思いを向け、「神と兄弟たちの助けが、彼らに力と支えを与えることができますように」と祈った。
エクアドルでは、一夜のうちに同国を襲ったマグニチュード7・8の地震で、70人を超える人々が死亡し、それより何百人も多くの人々が負傷した。同国を襲った地震のうち、過去何十年間において最も強いこの地震によって、太平洋岸沿いの建物がつぶれ、高速道路が崩壊。アンデス山脈にある同国は緊急事態となった。
同国で多数派であるカトリックの援助・福祉機関、カリタス・エクアドルは、スペイン語の公式サイトやツイッターで緊急事態や被災者支援活動の状況を写真とともに伝えている。
一方、カリタスジャパンは、先週末にカトリック福岡教区と対応について協議を行い、18日、熊本地震緊急募金の受付を開始したことを公式サイトやフェイスブックで発表した。
また、同教区も公式サイトで15日、「熊本地震災害お見舞いと、被害・安否確認について」と題する文書を掲載。翌日、福岡教区民に祈りと募金による被災者支援を呼び掛けるとともに、被災者支援室を久留米教会に設置して、外国人被災者の緊急避難所の案内を多言語化している。