【CJC=東京】キリスト教ロック音楽の父として知られたラリー・ノーマンが2月25日、米オレゴン州セイラムで心不全のため死去した。60歳。長らく心臓疾患で闘病生活を送っていた。
1947年4月8日、テキサス州コーパスクリスティ生まれ。9歳の時にエルヴィス・プレスリーに魅せられ、自ら作曲と演奏を始めた。キリスト教のメッセージを娯楽と混ぜ合わせたスタイルで、教会に来ない若者の所に「教会が出掛けて行く」スタイルを目指した。
60年代後半から、ロックファンの若者の多くが麻薬中毒や性的乱脈からキリスト教に回帰する「ジーザス・ムーブメント」が米国で起きたが、その中で1969年に出した最初のソロアルバム「アプオン・ジス・ロック」は、コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックの初出と見なされている。72年にロンドンで録音した「オンリー・ヴィジティング・ジス・プラネット」は、道徳を磨き上げたポップ=ロックで表現し、最も知られた作品となった。
「ホワイ・シュッド・ザ・デヴィル・ハヴ・オール・ザ・グッド・ミュージック」は礼拝でロックンロールが用いられたことがある。長い金髪が特徴。1999年に来日している。