【ジュネーブ=CJC】世界教会協議会(WCC)は、サミュエル・コビア総幹事が今年末の任期満了に際し再任を求めないとの意向を2月18日表明したのを受け、後任選考に入った。創設60周年を記念する中央委員会を13日から20日までジュネーブで開催したが、コビア氏の再任を求めない意向はその中で表明された。
中央委は19日、長時間にわたる協議の末、意向を受け入れ、後任選考委員18人を選出、委員会を発足させた。
後任選考委員は10人が中央委の投票で選ばれ、さらに常議員会が地域、性別、教派、年代などに配慮して6人を委嘱、中央委の副議長2人が職権で委員となった。選考委は、コビア総幹事と同じケニア出身の女性アグネス・アブオム氏を委員長に互選した。
18人の委員には青年3人、女性8人、正教会3人、東方正統教会1人が配慮して選ばれている。
地域別ではアフリカ4人(ケニア、西アフリカ・ガーナ、南ア、ジンバブエ)、中東2人(トルコ、レバノン)、アジア2人(パキスタン、インドネシア)、北米3人(米国2人、カナダ)、中南米1人(キューバ)、欧州4人(スウェーデン、スコットランド、ルーマニア、独)、太平洋2人(豪、サモア)となっている。
中央委員の中には、キリスト教の成長が全地球規模で進んでいるのに対応して、総幹事後継者はアフリカかアジアから出る、と予想する人もいる。