【Q】 今年の感謝祭を楽しみにしている、と言うことができたらと願っています。しかし、実際はそうではありません。私の妻が今年初めに天に召されてしまいました。子どもや孫たちが一緒に祝ってくれるとしても、例年通りにはできないでしょう。私は子どもたちにこれをどう説明すればよいのでしょうか。
【A】 あなたの感じていることはよく分かります。私も今年初めて、64年間も連れ添った妻ルツなしに感謝祭を迎えます。愛する人を失った者にとって、祝日は特につらいものだと聞きますし、それは確かにその通りです。
祝日を迎えれば、あなたの心に過去の思い出がどっと押し寄せてくることは言うまでもありません。また、大きな心の悲しみや喪失感を感じるのは当たり前です。聖書には、キリストを知るときに私たちの愛した人は安全に天国にいるのであって、「他の望みのない人々のように悲しみに沈むこと」はありません(1テサロニケ4:13)、と書いてあります。しかし、これは人を亡くして悲しまないということではありません。なぜなら私たちは実際に悲しむからです。死は厳しい現実です。死には悲しみと孤独の時が伴います。
そうではありますが、私たちはその日を本当に感謝祭として迎えることのできるようにと神様に助けを求めてみましょう!あなたとあなたの奥様に与えられた年月のゆえに神様に感謝する時間を持ってください。また家族のことについて、特にお孫さんのことについても神様に感謝をささげましょう。覚えておいてください。嘆きの暗闇は、感謝祭の太陽のような光に写された影だということを。聖書には「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで」(詩篇106:1)とあります。
また、あなたご自身が神様の愛と平和を他の人々に示す模範となるよう神様に祈り求めましょう。特にあなたのお孫さんへの見本となるようにと。彼らにとってもおばあさんがいなくて寂しいことでしょう。神様はこの感謝祭にあなたをお用いになって、イエス・キリストのゆえに天にある希望をその子たちに教えられるのです。
【ビリー・グラハム(Billy Graham)】 60年以上にわたって「世界の説教者」として知られるビリー・グラハム氏は、もっとも影響力があり尊敬される20世紀のキリスト教指導者である。グラハム氏は歴代アメリカ大統領の精神的な助言者であり続け、歴史上もっとも多くの聴衆を前に福音を宣べ伝えた。その数は、185を超える国と地域の2億1500万人近くに上る。さらに何億人もの人々がテレビ、ビデオ、フィルム、インターネット放送を通して同氏のメッセージに触れた。
(クリスチャンポスト提供。英語原文は、こちらへ。)