山口市香山町にある「香山公園」で12日午後、白骨化した人の頭蓋骨が見つかった。警察は、頭蓋骨のDNA鑑定をするなどして身元の特定を進めるとともに、事件の可能性もあるとみて捜査を行っている。テレビ朝日などが伝えた。
テレビ朝日によると、12日午後2時半ごろ、通行人の男性から通報があり、警察が駆け付けたところ、国宝の瑠璃光寺五重塔から約150メートルの場所にある石灯籠(とうろう)の土台の上に、人の頭蓋骨があったという。
頭蓋骨は白骨化しており、死後かなりの年数が経っているとみられている。NHKによると、頭蓋骨は下あごが無い状態だが、他に目立った外傷は無いという。周囲には頭蓋骨以外の骨はなく、何者かが頭蓋骨だけを持ち込み放置したとみられている。
香山公園は、曹洞宗の寺院である瑠璃光寺の境内の呼称で、五重塔を中心に、毛利敬親が建てた茶室「露山堂」や、 薩長連合結成の密議のために薩摩側の小松帯刀や西郷隆盛らが長州側と面会したという「枕流亭」などの史跡が移築され保存されている。