末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の最高責任者であるゴードン・B・ヒンクレー第15代大管長が現地時間の先月27日午後7時、米ユタ州ソルトレークシティーの自宅で老衰のため死去した。97歳。
ヒンクレー氏は95年に大管長に任命されて以来、12年間同役職を務めた。後任者として十二使徒定員会のトーマス・S・モンソン会長(80)が今月4日就任した。
同教会は公式発表では会員数を約1300万人としているが、聖書以外に独自の「モルモン書」をも聖典とし、信仰による救いや三位一体を否定、大管長を地上での唯一の預言者としてその発言を絶対視することなどから、プロテスタント、カトリックの諸教会から「異端」または「キリスト教ではない」と見なされている。