ギリシャ正教会の最高位聖職者フリストドゥロス大主教が、アテネ郊外の自宅で28日、肝臓ガンのため死去した。69歳。
98年の大主教就任以来、ローマ・カトリック教会との和解を進め、01年には東西キリスト教分裂後初となるローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の訪問を受ける。06年にはギリシャ正教大主教として、初めてローマ・バチカンを訪問するなど、生涯を通して和解の道を歩んだ。
東西キリスト教を結ぶ立役者として国内外から高い評価を受けており、教会改革に向けた積極的な姿勢から多くの指示を受けていた。
ギリシャ正教会では3日間の喪を宣言。後任人事は改めて発表される。