【ローマ=CWN・CJC】カトリック最大の男子修道会「イエズス会」のアドルフォ・ニコラス新総長は25日のメディア声明で、イエズス会士の教皇に忠誠であることに変わりはないと述べた。両者の間の関係に「問題がある」なら、「それは正に私たちがあまりに近くにいるからだ」と言う。
新総長はイエズス会と教皇庁との関係を、愛してる関係の中でも常に緊張がある結婚にたとえた。ただ、結婚のようにイエズス会士と教皇は、教会の繁栄という同じ目標に献身している、と付け加えた。
イエズス会が教皇ベネディクト16世と対立しているとの評判には、正面からは答えず、教皇がヨーゼフ・ラッツィンガー神父だった当時の著作を学び、霊感のあることが分かったと述べている。
新総長は、日本で過ごした年月が、自分の宗教観に大きな影響を与えたと述べた。「アジアで奉仕する前には、宗教信仰と実践に関して堅い見解の持ち主だったが、日本ではそのような態度は偏狭であるとみなされる。アジア的な姿勢は様々な視点を受け入れる。日本で私は、本当の宗教ははるかに深いものであることが分かった」と新総長は明らかにしている。