指定暴力団「山口組」から昨年分裂した「神戸山口組」の中核団体である「山健組」の組員ら4人が10日、鹿児島県内で覚せい剤約100キロ、末端価格にして70億円相当を所持していたとして逮捕された。日本テレビなどが伝えた。
日本テレビや朝日新聞によると、4人は今月上旬、鹿児島県沖の海上で海外から来たとみられる船と接触し、覚せい剤を受け取り、鹿児島本土から約500キロ離れた徳之島の港に陸揚げした。その後、車に覚せい剤を乗せ、鹿児島行きのフェリーに乗船。10日、鹿児島新港に到着したフェリー内に駐車していた車から覚せい剤が見つかり、逮捕に至った。
同紙によると、逮捕されたのは神戸山口組系の60代幹部や組員、元組員ら4人。覚せい剤は、土嚢(どのう)用の袋10袋に分けて入れられていたという。警察は、暴力団による組織的な覚せい剤の密輸とみて捜査している。