北朝鮮でキリスト教関係の人道支援団体の一員として同国に渡っていた朝鮮半島出身でカナダ在住のジョエル・キムが昨年11月以降、北朝鮮当局によって拘束されていることが23日までに分かった。家族の意向もあり、拘束の事実はこれまで明らかにされてこなかったが、拘束が長期化し釈放を広く求めるため公表された。産経新聞がカナダ通信の情報として伝えた。
同紙によるとカナダ西部エドモントン在住のキムさんは昨年11月3日に拘束された。拘束された原因は不明であるが、キリスト教関連の印刷物を所持していたためだとも言われている。
キムさんは、北朝鮮北東部の自由貿易区で医歯科クリニックの設置や日曜礼拝の支援に当たっていたという。同紙が24日伝えたところでは、カナダ外務省はまだ公式の見解を示していない。