【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が学生らの反対でローマ大学サピエンツァ校での演説を中止したことを受け、バチカンのサンピエトロ広場には、20日の日曜恒例の祈りの集いで教皇への支持を示めそうとの動きもあってか、10万人以上の信者らが集まった。国営イタリア放送は20万人以上と報じている。
教皇への支持を訴える横断幕や旗が掲げられ、教皇がサンピエトロ大聖堂のバルコニーに姿を見せると大きな歓声が上がった。
教皇は、「学者らが他人の意見を常に尊重し、オープンで責任のある心を持ち、真実や善を追求するように願いたい」と述べ、「友愛の精神、自由と真実を愛する心、兄弟のように寛容な社会のためにともに全力を尽くし、前進しよう」と呼び掛けた。
演説中止を受け、枢機卿の1人が信者らに参加を呼び掛けていたとも報じられた。