岐阜県下呂市の県立高校に通う高校1年の女子生徒(16)が、覚せい剤3グラムを所持していたとして、覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された。逮捕は20日付。産経新聞が22日に伝えた。
同紙によると、母親に小遣いの使い道について尋ねられ、女子生徒が覚せい剤を購入していたことを明かしたという。20日午前、覚せい剤と注射器を持って女子生徒と母親が岐阜県警下呂署に出頭した。
女子生徒の腕には、注射した痕があり、覚せい剤を使用していた可能性もある。尿検査でも陽性反応が出たという。
警察庁の2014年の統計(確定値)によると、同年の覚せい剤による検挙件数は1万5355件。検挙人数は1万958人で、このうち暴力団構成員などが55パーセントに当たる6024人を占める。一方、年齢別では、20歳代以下の若年層は大幅な減少傾向が見られ、30歳代も減少傾向、40歳代以上で増加傾向が見られ、それぞれ推移している。
20歳未満の覚せい剤検挙人数は、00年228人(うち中学生7人、高校生30人、以下同様)、01年183人(4人、25人)、148人(3人、22人)、124人(1人、15人)、92人(2人、11人)と減少傾向が続いている。