日本ケズィック・コンベンション(峯野龍弘中央委員長)が今年も、来月1日の沖縄大会を皮切りに、全国10箇所で開催される。今年で47回目を迎える箱根大会は来月19日から21日まで、箱根ホテル小涌園で開かれる。
今年の主講師は、前英国ケズィック委員長のジョナサン・ラム博士と、米アラバマ・バプテスト教団議長、副議長を歴任し、故スティーブン・オルフォード氏に師事したロジャー・ウィルモア博士。箱根大会では、岩井清氏(平塚福音キリスト教会主任牧牧師、活水聖書学院学院長)と桑原信子氏(八潮キリスト教会牧師)が早天聖会の講師を担当。また2日目に行われるメンズ、レディス、ユースの3つに分かれての集会では、ウィルモア氏、峯野氏、ラム氏がそれぞれ講師を務める。
この集会は、「みなキリストにあって一つ」(ガラテヤ3:28)を一貫したテーマとして、英国では130年以上にわたって今も続く伝統と歴史ある集会。日本では1962年に開かれたクリスチャン修養会「日本キリスト者修養会」が箱根湯本で開かれたのをきっかけに始まり、いまでは毎年2〜3月に全国10の会場で開催されている。毎年全国で約90教派の教職信徒が参加し、全国の参加登録者総数は多いときで約3000人に上る。昨年には東北と奈良で会場が新設されるなど、約半世紀たった現在もなお拡大を続けている。
ケズィック・コンベンションを特長付けるのは、「バイブル・リーディング」と呼ばれる卓越した聖書講解説教である。その特色として、特定の教派の神学や教理に立つものではなく、聖書全巻的な調和の中から語られるメッセージであること、またそれは神学的知識にとどまることなく個人の生涯で鮮やかに体験され、日常生活の中で実践されるものであることなどが挙げられる。
この集会が日本のキリスト教会に及ぼした影響は計り知れない。40周年を記念した06年北海道大会の講演で峯野中央委員長は、国内でケズィック・コンベンションが果たした意義と役割を7つにまとめた。1.日本の福音的諸教会の健全成長に貢献したこと、2.日本の宣教拡大と福音化に貢献したこと、3.説教者の説教の向上に貢献したこと、4.世界的視野とビジョンの拡大に貢献したこと、5.真の聖書的エキュメニカル運動に貢献したこと、6.世俗主義から教会とキリスト者を守ることに貢献したこと、7.死せる正統主義と活動的異端から教会とキリスト者を守ることに貢献したこと、である。
主講師は毎回、開催期間の約1カ月をかけて沖縄から北海道まで全国を縦断する。今年は、03、05年にも主講師として来日したカナダのテッド・レンドル博士が沖縄(1〜3日)、九州(6〜8日)、東北(10〜12日)、大阪(13〜15日)、神戸(17日)の5会場を担当。ラム氏は箱根(19〜21日)、東京(23〜24日)、北海道(26〜28日)、ウィルモア氏は大阪、京都(17日)、箱根、東京で講演する。
詳細は、日本ケズィック・コンベンション事務局(電話:03・3291・1910、ホームページ:http://www17.plala.or.jp/keswick)まで。