栃木県真岡(もおか)市熊倉町の自宅に、夫の村山進さん(60)とみられる遺体を放置したとして、栃木県警は11日、妻・村山スミ(58)、長女・恵容(30)、長男・春樹(27)の各容疑者を死体遺棄容疑で逮捕した。時事通信などが伝えた。
同通信によると、進さんの姿が2014年12月以降見えないことを不審に思った親族が今月10日、村山家を訪問。スミ容疑者を問い詰めたところ、進さんが昨年死亡したと話したという。親族が警察に通報し、警察が居間のテーブルの下で、一部がミイラ化した遺体を発見した。
遺体は頭まで布団が掛けられた状態で、産経新聞によると、死後約1年が経過しているとみられるという。周囲にはごみが散乱していた。スミ容疑者は、「2015年の春ごろから異臭がするようになった」(同紙)と話している。警察は、DNA鑑定で身元の確認を急ぐとともに、司法解剖して死因などを調べる。
村山家は4人暮らしで、スミ容疑者と春樹容疑者は容疑を認めているが、恵容容疑者は「(進さんが)入院していると思っていた」と話し、容疑を否認している。