高知県高知市と南国市の計1181戸で、7日午後9時50分ごろから約1時間にわたって停電が発生した。何者かが、電柱に設置されている制御装置「開閉器」を無断で操作したことが原因とみられる。四国電力が同日、発表した。
四国電力の発表によると、停電が発生したのは高知市大津、同布師田(ぬのしだ)、南国市岡豊(おこう)の1181戸。7日午後9時47分から57分間停電した。
同様の被害は、高知県内で昨年10月と11月にも発生しており、四国電力は「引き続き、被害の拡大防止に向けて、パトロールの強化を図ってまいる所存」としている。今回の被害については、同日午後10時ごろ、警察に被害を届け出た。
四国電力は、「電柱周辺での不審な状況や行為等を見かけた場合には、警察に通報いただくか、または最寄りの四国電力までご連絡くださいますようお願いいたします」と呼び掛けている。
共同通信によると、昨年10月、11月の被害では、計約2300戸が停電。開閉器は、配電線の電気回路を制御する装置で、スイッチは電柱の高さ約4メートルの位置にある。専用の棒を使うなどして操作するが、スイッチは通常、誤作動防止のため固定されているという。