フランスの首都パリ北部で現地時間7日正午(日本時間午後8時)過ぎ、刃物持った男が警察署に押し入ろうとし、警官に射殺された。男はアラビア語で「神は偉大なり」を意味する「アラー・アクバル」と叫んでいたという。国内メディアが、フランス国内の報道として伝えた。
男は自爆装置のようなものも持っていたとみられていたが、その後の調べで自爆装置は偽物だと判明。警官は当時、男の着衣から自爆用ベルトのワイヤーのようなものが出ていたため、発砲したという。
この日は、パリにあったフランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」の本社が襲撃され、12人が犠牲になったテロ事件からちょうど1年の日。NHKによると、今回の事件を受け、現場近くの学校では子どもたちの外出を禁止したり、一部の地下鉄を運休したりする措置が取られている。
現場は、北アフリカからの移民が多いパリ北部の地域で、パリ市内で最も犯罪が多い地域だという。フランス政府はこれまでのところ、この事件がテロかどうかは判断できないとしている。