【CJC=東京】イスラム教徒が国民の多数派を占めるマレーシアで、当局がカトリック系週刊紙「ヘラルド」に対し、イスラム教の神「アラー」という言葉の使用禁止を命じた。ロイター通信が報じた。
マレーシア政府は先に、制限事項を撤廃するなど出版規制を改定したが、イスラム教徒以外が「アラー」という言葉を使用することは禁じていた。「ヘラルド」紙のローレンス・アンドリュー編集長は発行許可の更新の際に制限は付けられなかった、と言う。しかし、アブドゥラ・ジン首相府相(宗教問題担当)は4日、イスラム教徒以外が「アラー」という言葉を使用することは、許可更新後も引き続き禁止であり編集長の発言は誤解に過ぎない、と語った。
マレーシアの人口はおよそ2600万人。このうち、マレー系のイスラム教徒が全体の約6割を占めている。