鹿児島県鹿屋(かのや)市にある海上自衛隊鹿屋航空基地にある管制塔で14日午前11時40分ごろ、ぼやが発生した。共同通信などが伝えた。
管制塔上階のテラス部分にある煙突から煙が出たが、約10分ほどで火は消し止められた。煙突はボイラー室とつながっており、ボイラーの不具合が原因とみられるという。
鹿屋航空基地は、1936年に鹿屋海軍航空隊として開隊し、太平洋戦争開戦から終戦まで海軍の航空基地として使用された。戦争末期には、特攻隊の出撃基地として使用され、70隊445機、828人の若者が出撃したという。
終戦後は警察予備隊の発足に伴い、50年に鹿屋駐屯部隊が開隊され、以後保安隊、警察予備隊を経て、54年に海上自衛隊鹿屋航空隊と改称。現在は、第1航空群などが配置されている。