福岡県警早良署は9日、今年9月に発生した万引き事件で、36歳の男性を今月3日に誤認逮捕し、約7時間にわたって拘束したと発表した。早良署は誤認逮捕を謝罪するとともに、再発防止に努めるとしている。
西日本新聞や毎日新聞などによると、9月29日夜に福岡市早良区のコンビニで、約600円の乾電池が盗まれる万引き事件が発生。被害届を受けた早良署は、店の防犯カメラの映像から、容疑者の車を割り出し、車の所有者である男性を捜査していた。
自分が探されていることを知った男性が今月3日に早良署に連絡。早良署の求めに応じて来た男性が住所不詳だったことなどから、同日、窃盗容疑で逮捕したという。
男性は万引き容疑を否認していたが、朝日新聞によると、早良署は防犯カメラに映っていた男と似ていると判断したという。しかしその後、男性の知人が事件当時に車を借りていたことが判明。早良署は、約7時間後に男性を釈放したという。同紙によると、早良署は防犯カメラの映像を見間違えたと説明している。
男性の知人で建設作業員の男(33)=同市早良区=は容疑を認めており、早良署は9日、男を窃盗容疑で書類送検した。