ジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教は、11月29日に行われた青年による慈善事業「ユーススケープ」の新しい本部の献堂式で、若い人々は「カテゴリー」であるだけでなく、個人として扱われるべきだと語った。
大主教は、コリントの信徒への手紙第二4章の「土の器」からメッセージを伝え、若者のための希望と変革について語った。青年のワーカーたちに、「ただ楽しませるのをやめて、若者がイエスの呼び掛けを聴く手助けをするように」と挑戦を与え、「若者が変えられていく証拠を見るたびに、私たちはイエスを見るのです」と話した。
ウェルビー大主教は、ルートンの聖マリア教会で行われた献堂礼拝に集まった600人強の会衆の前で、共同主催者のエリス・ジョーンズさん(18)と共にセルフィー(自撮り)を撮った。
撮影の後、大主教は会衆に向けて説教を行い、教会と「ユーススケープ」のような団体は、どうすれば若者に希望をもたらすことができるかと会衆に問い掛けた。その上で、出発点は「彼らをカテゴリーとして扱わない」ことだと述べ、青年たちを扱いづらい人々とレッテル張りするよりも、「ユニークで神のかたちに造られた個人として見る」よう呼び掛けた。
ジョーンズさんは、自身のこれまでの歩みについて力強く語り、10代の頃、「ユーススケープ」からサポートを受けたことに触れた。「ユーススケープ」の新本部について、「かつての私のように、寂しく、弱く、失われ、おびえている若い人々のための安全な場所」だと述べた。
ビクトリア朝の元製粉所を200万ポンド(約3億7千万円)かけて再開発した5階建ての建物には、最新設備を備えた青年センターや会議スペース、スタッフが勤務するオフィスなどがある。