同性婚を支持する福音派クリスチャンは「知的に正直」でなく、聖と結婚に関する聖書の教えに誠実でないと、先月24日、家庭研究協議会(Family Research Council、FRC)主席副代表のロブ・シュワルツワルダー氏は述べた。
福音派の指導的な学者、神学者、教授たち2800人の会員を擁する卓越した団体、米福音主義神学会(Evangelical Theological Society、ETS)は、先月ジョージア州アトランタで開かれた年次総会の場において、結婚と性における聖書の教えを堅持する4項目の決議を採択した。
決議の共同起草者の一人でもあるシュワルツワルダー氏は、米クリスチャンポストの取材に対し、ETSはほとんど決議を採択することはないが、今回の決議は、福音派クリスチャンの間に同性婚や性道徳に関する分裂があるという報道の真相をすっぱ抜くために採択されたと述べた。
学会が採択した4つの決議の中には、福音派の観点において結婚は「一人の男性と一人の女性の間の、終生における契約的結合」であり、性交渉は一人の男性と一人の女性の結婚関係の中のみにとどまり、「他のあらゆる性交渉は除外される」という項目がある。
加えてETSは、神が明確に区別し、交換できない要素を持った男性性と女性性をもって男性と女性を創造したことを堅持する決議も採択した。
米クリスチャンポストの論説記事の寄稿者でもあるシュワルツワルダー氏は、「福音主義の間には大きな分裂があるという考えを取り上げたくて仕方のない、世俗のメディアがあると考えています」と語った。「ETSにとって、前に出てこのような推奨を行うことでシグナルを送っているのです。とても具体的に考えれば、福音主義の中での聖書的正統性は変化していません。そして自らを福音派と名乗りつつその変化を要求する人はごく少ない少数派で、その議論は福音派の学者、教師、教授などの多数派には受け入れられていません」
「ですから、4つの決議を読むと、指導者たちが非常に強くスタンスを公にし、『これが私たちの信じていることで、妥協することはありません』と述べていることが分かるでしょう」とシュワルツワルダー氏。
さらに、聖書は同性の2人が結婚できないとは語っていないとの意見を持つ左傾化した福音派クリスチャンは、聖書的真理を見下ろしていると論じた。
「はっきりとした真理というものは、あなたが福音派を自称する左派の人がするように、それを否定しようとしない限り議論を呼ぶことはありません。あなたは彼らに賛同する必要はありません。誰も銃を他人の頭に向けてある種の信仰を強制していません。しかし、聖書と福音を基盤として生きていると自称しながらこれらのことを否定する人は、ただ知的に正直でないだけでなく、聖書が教えていることにも誠実でないのです」
シュワルツワルダー氏は、聖書が創世記の中で、神が男性と女性を創造したとはっきりと述べていると指摘した。マタイによる福音書では、イエスは明白に「それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる」と語っている。
「(聖書には)結婚における人間の性について、あいまいなところはありません。明確です。受け入れることもできますし、拒否することもできます」とシュワルツワルダー氏は主張した。「選択肢はありますが、もしあなたが、聖書がとてもはっきりと述べていることを否定するならば、あなたは福音の聖書を信じている人と名乗ることはできません。私は敵意を持って言っているわけではありません。これは真理の宣言です。いつも福音主義の中で堅持されてきたことの宣言です」
先月19日にETSが採択した決議は特異なものではないと、シュワルツワルダー氏は述べた。決議はただ、正統なキリスト教徒が結婚と人間の性について歴史的に理解してきたことを確認しているだけだ。
「もしあなたが使徒パウロに尋ねるなら、これらが彼の手紙から見いだす確証です」とシュワルツワルダー氏は論じた。「これらはモーセが明白に述べ、イエスが裏書きしたことです。何も新しいことはありません。私たちはただ、常にあることだけれども、今は挑戦を受けていることを確証しているだけなのです」