漫画『ゲゲゲの鬼太郎』の作者として知られる漫画家の水木しげる(本名・武良茂=むら・しげる)さんが30日午前7時ごろ、東京都内の病院で心不全のため死去した。93歳だった。NHKなどが伝えた。
NHKによると、水木さんは昨年12月に心筋梗塞で入院したが、今年2月に退院。頻繁に仕事場にも訪れ、仕事の指示などをしていたという。
水木さんは1922年生まれ。鳥取県境港市出身。太平洋戦争時、激戦地であるラバウルに出征し、爆撃を受けて左腕を失う。復員後、紙芝居画家となり、その後貸本漫画家に転向した。代表作に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』など。
91年に紫綬褒章、2003年に旭日小綬章受章。10年には文化功労者に選ばれた。また10年には、妻・布枝さんが書いた自伝『ゲゲゲの女房』(08年)が、NHKの連続テレビ小説でドラマ化され、話題を集めた。