昨年4月に小紙の働きに参与して編集会議に加わるようになった当初から、話題に上がっていても、今日まで実現していない一つの課題があります。それは、洗礼を受けた方々の証しを小紙に掲載し、個人、家族、地域教会の喜びを、さらに波紋のように広げていくことです。その小さな営みを通じて、「聖なる公同の教会を信じる」という、輝く信仰告白の実態をそれなりになし、その恵みを読者一同とその背後にある方々と共有する。この今まで実現できなかった願い・計画の実現のため、一歩を踏み出すことになりました。
その背景には、インターネット新聞に与えられている特徴や可能性に対する理解の深まりがあります。この恵みを用いず無駄にすることは、許されないとの迫りです。
もう一つは、私自身の今年4月からの個人的な経験から来る新たな確信です。4月から東京・西多摩の青梅市で歩みを始めた、ちいろば聖書集会に最初から関わり、月に一度宣教を担当する恵みにあずかってきました。
そこでは、今までの恵みを背景に小さな群れが歩みを続け、さらに新たなる主の導きの中で、9月13日に、70代後半の矢倉弦雄・佳子ご夫妻の洗礼式を持つことが許されました。この洗礼式は、ご両人にとってはもちろん、ご家族にとても、さらにこの小さな群れにとっても、深い喜びであり、洗礼式後の感話会は、喜びの涙、涙でした。
今回、このお二人の証しを小紙で紹介させていただきます。今後の連載の水先案内人の役割を果たせればうれしいです。今後、尊い一人一人の洗礼の証しが、日本の教会と歴史のただ中から、主が私たちにお送りくださる砂金の輝きをもって、慰めと励ましを与えてくださり、パーセントの縛りから解き放ち、深い喜びとひたすらな献身に導いてくださいますように。
(文・宮村武夫)