ゴスペルアーティストのNanaにより今年10月に設立されたイベント企画団体「NGOゴスペル広場」が、その第一弾のイベントとして、津波や内戦の被害が残るスランカの貧困地域に職業訓練センターを開設するためのワークショップ&ライブイベント「チャリティー・ゴスペル・マラソン2008」を、来年5月に開催することを発表した。
出演はNanaと、新潟のゴスペルチーム「Bro.Taisuke Mass Choir」代表のBro.Taisuke、大阪のゴスペルチーム「Everlasting Joy」代表のBee芦原の3人。総合司会、ナレーションには、元フジテレビアナウンサーの政井マヤを迎える。当日は、東京・代々木のSYDホールを会場に特別ライブやスリランカでの活動レポートなど、約5時間の日程が予定されている。
また、来年2月からイベント当日までは、本場米国のブラックゴスペルを学ぶワークショップが行われる。毎週土曜日に、Nanaを含むゴスペル講師とボイストレーナーから直接の指導を受け、イベント当日にはワークショップ参加者からの有志40人がプロのアーティストと舞台で共演する予定。
「NGOゴスペル広場」は今年10月、全国初となる公立高校での「ゴスペル授業」を開講し、国際交流、学園祭、結婚式、病院でのチャリティコンサートなど、多方面に活躍の場を広げるNanaによって設立された。「心から歌い、普通の人が輝ける場所」、「歌う人、聴く人、そして自分を取り巻く全ての世界との調和を感じられる場所」、「活動参加費の一部を『ゴスひろ国際協力基金』とし、世界の貧困解消に貢献できる場所」という3つのビジョンを掲げ、「楽しい時間のために使ったお金が、別の場所で大きな力になる」をコンセプトに、国際協力を目的にゴスペルを歌う。
代表のNanaは高校卒業後、横田基地の黒人教会聖歌隊に所属すると同時に、本場のゴスペル歌手の通訳・アシスタントを2年間務め、現在、東京都立川市を拠点に活動するゴスペルグループ「FAFA Gospel House」(FAFAは、西アフリカの言葉で「平和」を意味する)のリーダーとして活躍中。これまで、ひたむきにゴスペルの世界を生きてきた。来年6月には、会員制ゴスペル・スタジオ「THE GOSPEL SQUARE」の設立を計画しており、本格的なブラック・ゴスペルを、「もっと楽しく、もっと気軽に」歌える場所づくりに挑戦している。
「チャリティー・ゴスペル・マラソン2008」のワークショップ参加申込みは、12月10日より受付が開始される。受講料は、15200円(1350円×8回+本番参加費4400円)
「チャリティー・ゴスペル・マラソン2008」当日の参加費は、08年3月31日までが一般4400円、中・高・大学生3700円、同4月1日からが一般4900円、中・高・大学生4200円となっている。問合せは、「NGOゴスペル広場」(電話:03・5428・8638、※12月9日までは電話:03・6658・5153)まで。