【ジュネーブ=ENI・CJC】マルチン・ルターの宗教改革500周年にあたる2017年に、ゆかりの地、独東部ウイッテンベルグに「ルター庭園」を設け、500本の記念植樹する計画が持ち上がり、世界の教会に協力を求めることになった。
ウイッテンベルグのエックハルト・ノイマン市長は16日、ジュネーブのルーテル世界連盟本部で、「博物館になりたいと思わない。コミュニケーションの行われる場にしたい」と、計画発表の記者会見で語った。最初の植樹は宗教改革記念日の2008年10月31日に行う予定。
世界中の教会が、ルター庭園に植樹予定の500本の1本を負担し、連帯を示すために自ら植えることを要請されている。同連盟ドイツ委員会のノルベルト・デネッケ総幹事は、「ルター庭園は世界中のキリスト教会に連帯、結合、和解のシンボルになろう」と語った。ルーテル派諸教会には、英国国教会、メソジスト、改革派と共に植樹への協力要請がなされるという。カトリック教会の各教区にも参加を要請する、と同総幹事は語った。
ルター庭園は、マルチン・ルターが書簡の封に使用したことからバラがルーテル派のシンボルになっているので、それを中心に植樹するよう設計された。ルター自身、樹木を希望のしるしと観ており、「世界が明日終わろうとも、今日、私はリンゴの木を植える」と言ったことが知られている。(スティーブン・ブラウン記)