韓国基督教総連合会(CCK)・韓国教会連合(CCIK)・韓国基督教教会協議会(NCCK)など、韓国の主要な教会組織の指導者たちは1日、ソウルで記者会見を行い、戦前の日本帝国主義と結び付いた場所を日本がユネスコの世界文化遺産に登録しようとしているとして非難し、登録を阻止するとする共同声明を発表した。韓国紙「国民日報」(英文電子版)が3日に報じた。
同紙によると、「日本の帝国支配に関連する世界文化遺産を登録する日本の試みを非難する共同声明」と題したこの声明は、長崎県の端島(はしま、通称・軍艦島)について、何百人もの朝鮮人が炭坑で強制労働に駆り出された苦難の「地獄島」であるとしている。
来年に世界文化遺産の登録審査が行われる「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」に加えて、端島を含む「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」(長崎県など8県)は今年の夏、登録審査の対象となっている。
日本政府がこれらの産業遺産の登録を推進する一方で、韓国メディアによると、韓国政府は、朝鮮人が強制徴用された九州や山口の近代産業遺産は遺産登録の基本精神に反するとして、登録に反対している。