【CJC=東京】韓国の聯合ニュースによると、日本の近代史研究家や市民団体代表、在日韓国人牧師らでつくる「NO MORE 倭乱集会実行委員会」の会員20人以上が3月30日、同国南東部の慶尚南道(キョンサンナムド)密陽(ミリャン)市にある表忠寺(ピョチュンサ)を訪れ、「壬辰倭乱」(文禄・慶長の役)を反省する集会を開いた。
同寺には「壬辰倭乱」当時、僧兵を率いて戦った四溟(サミョン)大師(1544~1610)の肖像画がある。集会は犠牲者への黙とう、献花、基調報告、韓国民謡斉唱などの順で約40分間行われた。
同委員会は、「日本は朝鮮侵略から1945年の敗戦まで大規模な戦争を繰り返した。日本社会は過去の歴史を克服できないまま戦後を歩んできた」と指摘した。そして、日本の首相の靖国神社参拝や特定秘密保護法を批判し、竹島(独島)問題と旧日本軍の慰安婦被害者に対する日本政府の態度に反対の意を示した。
この集会は、在日大韓基督教会小倉教会の故・崔昌華(チェ・チャンファ)牧師の提唱により、「壬辰倭乱」の際に日本の拠点となった名護屋城跡(佐賀県)で1992年に開かれたのが始まり。2000年からは韓国の釜山、晋州(チンジュ)、蔚山(ウルサン)など、「壬辰倭乱」関連の遺跡がある都市を訪れ、毎年集会を開いている。