「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産本登録に向けて結成された長崎県世界遺産登録推進会議の第1回目会議が24日、長崎市内で行われた。史跡がある5市2町から関係者ら約20人が参加し、今後、遺産の保存・管理のために各市町で景観条例制定に向けて取り組むことで一致した。西日本新聞が25日伝えた。
会議は非公開で行われ、同紙によれば、史跡がある長崎、佐世保、平戸、五島、南島原の5市と小値賀、新上五島の2町の首長らが出席。外国から訪れる信者への対応や、県外での周知活動に向けた提案などが話し合われたという。
教会群の世界遺産登録に向けては、今年4月に長崎県教育委員会の学芸文化課内に「世界遺産登録推進室」が設置され、7月には遺産を国内外にアピールするためのシンボルマークも作成された。6月末には、ニュージーランドで行われた国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会で、正式に世界遺産暫定一覧に登録され、本登録に向けて官民各レベルで様々な取り組みが行われている。