【CJC=東京】イタリア政府がバチカン(ローマ教皇庁)の財政管理組織「宗教事業協会」(バチカン銀行)との間で、それぞれの顧客の情報交換を柱とする協定の合意に向け協議している、と伊主要紙「レプブリカ」などが7日報じた。相互に運営の透明性を高め、脱税対策を強化する狙いがあるとみられる。バチカンのフェデリコ・ロンバルディ報道事務所長は「透明性を目指すため双方で話し合いをしている」と述べるにとどめ、協議の進捗状況には触れなかった。
バチカン銀行はマネーロンダリング(資金洗浄)などの疑惑が絶えず、教皇フランシスコは改革に乗り出し、財政内容の公開などを進めている。