原田助(はらだ・たすく)、海老名弾正(えびな・だんじょう)らが導いた同志社の発展期の様子を感じ取ってもらおうと、同志社大学は今月1日から、今川キャンパス・ハリス理化学館2階の「Neesima Room」で企画展を開催している。今月27日には、特別講師を招いての公開講演会も行われる。
同志社は大正に発展の時代を迎える。1912年には専門学校令による同志社大学が、20年には大学令による同志社大学が開校。その推進力となったのが原田助と海老名弾正の2人の総長であった。原田は、卓越した行政手腕で学園を建て直し、大学令による同志社大学の開校までの道筋を作った。海老名は開校後、法学部を中心に「同志社アカデミズム」を育てた。また、2人は幅広い人脈を生かして国内外から各分野の著名人を招き、学内で多くの講演会や科外講演を開いている。
会場には、当時の文部大臣長谷場純孝、京都府知事大森鐘一、京都帝国大学総長久原躬弦からの「専門大学令による同志社大学開校式祝辞」や、当時の卒業アルバム(19年、26年)、「海老名弾正宛吉野作蔵書簡」などが展示されている。
入場無料。来年2月29日まで。問い合わせは、同志社社史資料センター(電話:075・251・3042、メール:[email protected])まで。