「特定秘密保護法に反対する牧師の会」(事務局:東京都板橋区)は6日、同会設立1周年を迎えて、同法が10日に施行されるのを前に、同会の共同代表らによるコメントをウェブサイトで発表した。
同会共同代表の朝岡勝牧師と安海和宣牧師は、発表したコメントで、「多数の国民が不安を抱え、反対の声をあげ、国外からも懸念が寄せられているにもかかわらず、憲法違反の法律は施行目前です」と述べた。
発表されたコメントによると、昨年12月6日に設立された同会には、この1年で556人が賛同の名乗りを上げたという。今年2月には同会の編集によるブックレット『なぜ「秘密法」に反対か:開かれた平和な国のために祈りつつ』(新教出版社)も出版した。
「多くのキリスト者や、良心的市民のみなさんと一緒に考え、祈り、祈りに押し出されて行動してきた1年の歩みを振り返るとき、私たちの心を占めるものは、決して挫折感やあきらめではありません」と、同会の共同代表はコメントしている。
「キリスト者として牧師として、平和を作るように召された者、和解の務めを委ねられた者として神を見上げつつ歩みます。微力ながらも法律廃止に向けて、これからも活動していく所存です」と、今後の活動についても決意を示した。
同会は、9日午後7時から、お茶の水クリスチャン・センター8階チャペル(東京都千代田区)で、特定秘密保護法施行直前緊急集会「抵抗の時代を迎えて 私たちはどう生きるのか」を開く予定。