世界福音同盟(WEA)は4日、信教の自由や人権の擁護を求める同同盟の働きを一層強化することを目的に、クリスチャン弁護士の国際的なネットワークである「アドボケイト・インターナショナル」(AI)を、新たに「グローバル・パートナー」として迎えることを発表した。
WEAのジェフ・トゥニクリフ国際総主事は、AIのグローバル・パートナー加盟を歓迎し、「AIがWEAとより戦略的に結びつくようになり、(AIの)何万人ともいわれるクリスチャン弁護士の世界的なネットワークによって、信教の自由や人権を促進する働きが大幅に強化されるだろう」と語った。
WEAは、その活動を支える各専門分野の国際組織と「グローバル・パートナー」という形で協力関係を結び、その活動を広げている。最近では発展途上の教会を中心に牧会訓練を行う国際組織「トピック(Trainers of Pastors International Coalition=TOPIC)」が加わった。今回、AIが加わったことにより、グローバル・パートナーとして活動する団体は10団体となる。
AIは、世界150ヶ国、約3万人のクリスチャン弁護士、裁判官、法科学生などから成る世界規模のネットワーク。AIのサム・エリクソン会長は、キリスト教関係者が信教の自由に関して法律的な問題を取り扱う際、その弁護につく弁護士の90パーセント以上がAIと関係を持つと述べるほどその影響力は大きい。
WEAとAIはこれまでも協力関係を持ってきたが、今回正式にAIがグローバル・パートナーとなったことで、エリクソン氏は「今後、WEAとより密接に働けることを楽しみにしている」と期待を示した。