新生宣教団の新プロジェクト「ホープ・フォー・リビング フィリピン」により、9月5日にフィリピンへ発送された教会学校用の教材が、10月14日に目的地のタクロバン市に無事到着しました。教会子どもプログラムを始めるにあたり、新生宣教団から2人のスタッフが現地へ赴き、教材の具体的な使い方、プログラムの進め方などを説明しました。このプログラムには30教会が参加しています。
教材は低学年・高学年向けにそれぞれ分かれており、低学年には、聖書の中から代表的な16の物語を選び出したストーリーブックを通して、聖書全体を分かりやすく伝えます。高学年は、自分で学びながらキリストの生涯をたどる教材で、信仰告白へと導きます。それぞれ10週間のプログラムで、毎週1回、土曜か日曜に開催し、教会学校と炊き出しによる食事支援が同時に行われます。10週間の学びを終えた子どもたちには、クリスマスに「ホープ・フォー・リビング フィリピン」のロゴが入った聖書をプレゼントします。
昨年の超大型台風30号(ハイエン)により、聖書から会堂まで全て流されてしまったフィリピンの教会に、このプログラムを通して、新たなテキストと聖書が届けられていきます。
現地の教会からの声
日本の皆さん、ご支援を心から感謝します。早速10月19日に1回目のプログラムを行いました。子どもたちは初めて見る教材に目を輝かせ、学びを一生懸命しています。食事支援も本当に助かります。(タクロバン・ファミリー・チャーチ)
「ホープ・フォー・リビング フィリピン」の食事支援とマンガ教材を感謝します。子どもたちはもちろんですが、大人たちにとっても励ましになっています。教会学校の教材がない状態が続いていましたが、これが届いたことによって、ようやく充実した子ども伝道ができるようになりました。またユースたちも心を開き、みことばを受け取っています。第1回目の活動で70人の子どもが信仰決心をしました。感謝します。(CGPMI Layte Chapter)
プログラムに参加している10歳の少女
このプログラムに参加している一人の少女を紹介します。アラベレ・バタホイちゃん、10歳。7人姉弟の上から2番目(次女)のアラベレちゃんは、ちょうど教会(CGPMI Layte Chapter)の近くに住んでいます。以前から集会に参加し、教会には定期的に来ています。
学校教育を受けるべき年齢ですが、学校に通うことができていません。なぜなら姉のミシェルと共に、多くの時間を妹弟の子守のために費やしているからです。さらに最近、弟が一人増えました。
そのよう中で今回の教会子どもプログラムが開始されました。一番下の子以外の姉弟は全員プログラムに参加しています。アラベレちゃんにとって、日曜日の教会学校が一番の楽しみだそうです。昨年の台風被害後は、これまで以上に教会で過ごす時間が増えたそうです。炊き出しや、聖書物語、マンガテキスト、賛美などを通して午後まで楽しく教会で過ごしています。
子どもたちに聖書のクリスマスプレゼントを
皆さんの祈りと支援により送り出されたテキストが、子どもたちに信仰と希望を与えています。また今回関わるタクロバンの先生方は、フィリピン以外のクリスチャンが祈り続けて支援を継続していることに、心より感謝し喜んでいます。先生方は、まだまだ援助が必要であり、助けが必要であることを、なお熱心に語っていました。
この教会子どもプログラムを通して確実に神様は働いています。人々がみことばを通して立ち上がり、みことばを通して復興していくことを願い、祈り続けていきたいと思います。
プログラムを修了した子どもたちへ贈る聖書はこれから製作され、クリスマスに間に合うように発送されます。全ての工程が守られるとともに、必要も満たされるようにお祈りとご協力をお願い致します。
たとえば、1万円の寄付で冊子51冊分、5千円の寄付で100人分の食事を支援できます。詳しい情報は下記のHPをご覧いただくか、新生宣教団宣教部(電話:049・296・0706)までお問い合わせください。
■「ホープ・フォー・リビング フィリピン」HP
■「ホープ・フォー・リビング フィリピン」専用フェイスブック
※ 現地の活動の様子や、日本側での製作過程などを掲載しています。
(レポート:新生宣教団宣教部 赤松清)