「左足が右足より2、3センチ短かくて左のつま先を立ててしか歩けなかったのに、いま左足のかかとがつきます」
「半年も痛めていたひざがいま癒されました」
「骨折後のリハビリでさっきまで痛かった腕がいまは自由に動かせます」
「五十肩でさっきまで上がらなかった腕がいま上げられます」
東京・中央区の月島社会教育会館で開催されているレイモンド・ムーイ氏来日セミナーで26日、会衆の目の前で次々とイエス・キリストの御名による神の癒しの業が行われた。
ムーイ氏の日本でのセミナーは今回で2回目。今年6月に都内で開かれた第1回目のセミナーでも同様に、満席の会衆の前で具体的な神の癒しの奇跡が行われた。
「神の御言葉は決して変わらない」とムーイ氏は語る。聖書には、「もし、あなたがあなたの神、主の声に確かに聞き従い、主が正しいと見られることを行ない、またその命令に耳を傾け、そのおきてをことごとく守るなら、わたしはエジプトに下したような病気を何一つあなたの上に下さない。わたしは主、あなたをいやす者である。」(出エジプト15:26)と約束されている。ムーイ氏は、神は私たちを癒す方であり、私たちに災いや病ではなく、健康と癒しを豊かに与えられるお方であると説いた。
ムーイ氏は、もちろん肉体の内面にある魂が整えられ、霊的に正しく成長することがもっとも重要であるとしたうえで、「でもそれだけが、神が私たちに求めておられることではない」と語り、魂とともに肉体の健康も願われている神の御心を説いた。また、どんな罪深い人にも同じく癒しの御業を行われる神の恵みの豊かさを説き、信じる者に癒しの恵みを与えることが神の御心であることを再度強調した。
イエスはすべての人々の身代わりとなって「病を負い、痛みをになった。」(イザヤ53:4)イエスの十字架は、私たちの魂だけでなく、肉体を含めた全人的な救いの恵みをもたらした。またイエスは、福音を告げ知らせると同時に悪霊を追い出し、数多くの癒しの奇跡を通して神の栄光をあらわした。肉体の癒しを表面的なものと捉えて軽視する傾向が現代のクリスチャンにはあるが、イエスは確かに癒しの奇跡を行ったと聖書に記録されている。ムーイ氏は、主が私たちの肉体にも関心を持っておられることをしっかりと認識するとき、神の語られる福音の全体像をより正確につかむことができると語った。
悪霊は人間を滅ぼすために働く。肉体が健康で命にあふれ、豊かに祝福された人生を悪霊は台無しにしようとする。しかし、誰よりも神が、私たちを心配されている。ムーイ氏は、イエスが悪霊の働きを完全に滅ぼし、呪われた人生を豊かな人生へと変えてくださるお方であることを証しした。
使徒の働き3章でペテロとヨハネは、「金銀は私にはない。しかし、私にあるものを上げよう。ナザレのイエス・キリストの名によって、歩きなさい」(6)と言って、生まれつき足のきかない男の人生を変えた。ムーイ氏は、現代にも癒しの伝道の働きが必要だと語った。
最後にムーイ氏は、世の中がどれだけ変化したとしても神の御言葉、神の御心は決して変わることがないことをもう一度強調し、自分が癒されることが神の御心であると信じてその恵みを受け取るよう会衆に訴えた。