グラミー賞受賞アーティストのイスラエル・ホートン&ニューブリードが8日、神奈川県の大和カルバリーチャペルでライブレコーディングコンサートを行った。イスラエル・ホートンの来日は6年ぶりで、1000人収容可能な会場は満員となり、熱気に包まれた。
イスラエル・ホートンは現在、マレーシア、シンガポール、日本、韓国、フィリピンのアジア各国を巡るツアー「Alive in Asia」を開催中。今回のコンサートはツアー公演の一つとして行われたが、当初日本はスケジュールに入っていなかったという。
「3週間前の話だった。インスタグラム(写真を共有できるソーシャルメディア)でツアーの告知をしたところ、『アジアに来るなら日本にもぜひ来てほしい』と言われた。3週間じゃ厳しいと思ったが、様々な奇跡が起きて、今ここにいます!」と、イスラエル・ホートンはマイクパフォーマンスで語った。
コンサートの企画に携わったスタッフも、「ヨハネ4章のサマリアの女の場面のようだった」と振り返る。聖書には、当時「異邦人」と呼ばれて避けられていたサマリア人が登場するが、イエスが急にそのサマリア人のもとへ行くと言い出すシーンがある。
「その時、あまりに急過ぎて弟子たちにも何がなんだか分からなかったと思う。今回のイスラエルもいきなりだけど、『異邦人』である日本人に会いに来てくれた。スケジュールや機材など厳しいことはあったが、神のしようとしていることを何が何でも止めちゃいけないし、この時のイエスと同じ奇跡が必ず起こると確信して準備した」と語ってくれた。
会場となった大和カルバリーチャペルの大川従道牧師は、「イスラエルの平和のために祈っていたら、何と彼(イスラエル・ホートン)が来てくれました」と、お馴染みのジョークを交えて紹介し、観客を沸かせた。
イスラエル・ホートンの来日は、2008年に六本木のビルボードライブ東京で行った初来日ライブ以来6年ぶり。集まった観客は最初の1曲目から立ち上がり、飛び上がって、イスラエル・ホートンの歌声に酔いしれ、会場全体が一体となって神を賛美する彼と共に熱狂した。
イスラエル・ホートン自身は、「新宿でストリートライブをやってたら、日本人の観客が、僕たちが神様を賛美しているとは知らずに集まってきて、最後は警察に止められてしまったんだ。その時歌えなかった新曲をここで歌います」などと自身の経験を話し、観客と共に約2時間にわたって熱唱した。
また、「西洋に住んでいる方にはあまり知られていないかもしれない。でも神はここにもいる!」と、会場にひしめく日本のファンを励ました。
ツアーは今後、韓国(9日)、フィリピン(11日)と続き、アルバムは来年2月にリリースされる予定。また、来年11月には、フランクリン・グラハムを主講師に日本武道館で行われる「セレブレーションオブラブ」にも出演する予定だという。