大阪市住吉区の民家で、住人の井川英子さん(86)が刺殺された事件で、井川さんが大阪市西成区の教会に通うクリスチャンだったと毎日新聞が伝えた。
同紙が知人女性の話として伝えたところによると、強盗殺人の疑いで逮捕された無職の田中雄也容疑者(33)も中学生の頃から井川さんの通う教会に家族で訪れ、井川さんの世話になっていた。女性は「田中容疑者は気の利く優しい子で、井川さんはかわいがっていた。心が痛い」と話したという。
また、近所の男性住職(43)の話として、「井川さんは私の1歳の長女と道で会う度に手作りの折り紙をプレゼントしてくれる優しい人だった。日曜の朝にあいさつした際は元気そうだった」と井川さんの人柄を伝えた。
田中容疑者は1日、現金を奪う目的で井川さん宅を訪れ、玄関先で井川さんに包丁を突き付けて室内に入り、刺殺した疑いが持たれている。定職がなく、8月中旬から住み始めた住居も今月中に退去する必要があった。田中容疑者は3日朝、警察に自首した。容疑を認めているという。