・・・「呼ばわれ。」と言う者の声がする。私は、「何と呼ばわりましょう。」と答えた。「すべての人は草、その栄光は、みな野の花のようだ。主のいぶきがその上に吹くと、草は枯れ、花はしぼむ。まことに、民は草だ。草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。」シオンに良い知らせを伝える者よ。高い山に登れ。・・・見よ。神である主は力をもって来られ、その御腕で統べ治める。見よ。その報いは主とともにあり、その報酬は主の前にある。主は羊飼いのように、その群れを飼い、御腕に子羊を引き寄せ、ふところに抱き、乳を飲ませる羊を優しく導く。(イザヤ書40章1節〜11節参照)
秋はよい季節ですが、行事も多く、松山などでは稲刈りに続く作業で忙しい時です。しかし、そのように忙しい時期にあっても、礼拝を第一として歩み、神によって本当に強められましょう。
私たちの教会も、秋の行事が目白押しです。今月下旬には、レイモンド・ムーイ師の癒しのセミナーを開催し、日本全体に神の癒しの力を現わす大きな動きを起こしたいと願います。なぜなら、50周年の祈りを私に神により与えられたチャレンジがあるからです。それはこの教会の原点は、癒しの力を信じる信仰から始まったということです。
また10月にニューヨークのビル・ウィルソン先生の所を、子供の里親の方々と一緒に訪問します。アメリカを後追いするような日本の将来に向け、教会の役割を十分に果たすことができるよう、整えていきたいと思います。また、カンボジアや東南アジアの伝道、マレーシアの神学校での集中講義も予定されています。日本をはじめ、世界各地での働きを推し進めていきたいのです。
そして、特にクリスマス・シーズンには、私たちの身近な人々に神の癒しがあり、魂の解放があり、救いが現わされるということを、もう一度祈り体験していきたいと思います。1回1回の集会の中でも、身近な人々が救われ、癒されなければなりません。この教会には、その責任が神から与えられているのです。
このイザヤ書は、66章まである非常に大きな書物です。そして、39章から40章になるところで、物語の雰囲気が、がらりと変わります。39章までは、神からの裁きへの警告が、預言者独特の言葉で語られます。
聖書の預言は予言で終わらせてはいけません。神の言葉が人々に語られるというのが預言です。神の言葉を託され、それを語ったのが預言者であり、その神の言葉が記されているのが、預言書です。
イスラエルの人々は、神からの求めに応じて悔い改めることをしなかったため、国は滅び民族がバラバラにされるような苦しみを味わったのです。
しかしこの40章から、耐え忍ばなければならない厳しい時代は終わったと神が預言者に語られたのです。
1.終わらない悲しみは決して存在しない。
不安や恐れ、プレッシャーから逃げることができないと思いこんでいる人々がいます。しかし、それは間違いです。終わらない悲しみはなく苦しみの日々は必ず終わりが来ます。
私たちは、今苦しいから人生全体が苦しいかのように思い違いをしてしまうことがあります。永遠に変わらないのは神様の愛だけです。その他のものには全て終わりがあるのです。あなたが抱えている苦しみや悲しみ、不安、恐れ、恐怖、寂しさであろうと、必ず終わりが来ます。
神が、その苦しみや悲しみから必ず抜け出させてくださることを知りましょう。
2.新しい喜びの時代が必ず始まります。
あなたの人生の歩みの中にも、必ず新しい日々が始まります。イエスはただあなたを慰めて下さるだけではなく、新しい日々、新しい時代を作り出して下さいます。いつの間にか悲しみや寂しさや涙や嘆きばかりを私たちは何度も何度も味わい続けていませんか。
主が与えて下さるのは新しい祝福。主の恵みは朝ごとに新しいのですから。主は今日この礼拝からでもあなたのために新しい日々、新しい時代を生み出して下さいます。
3.神の力を私たちの生活の中に引き込む。
私たちは、自分しかいない世界ではなく、神が共にいて下さる新しい世界に移されているのです。神に働いていただきましょう。
一国の首相でさえ、自分の決意や努力で生きて行くには、弱さを痛感する厳しい世の中なのです。今の世の中、もはや自分は強いなどと豪語できる人はだれもいません。
しかし主は、私たちを引き上げ、弱さを通して本当の強さを体験することができるようにして下さいます。だからこそ、私たちは、クリスチャンとして神様を信じられるということを喜びたいのです。
主イエスと共に私たちが立つときに、終わりのないものは存在しません。終わりがないのは神の愛だけです。神の言葉だけが永遠に立つのです。あなたの抱えている問題がどれほど巨大なものであっても、それらはみな一時的なものであり、悲しみの終わる日は今、もう来ています。主の新しい恵みの時代が今開かれることを宣言しましょう。
この朝の祈りの中で、あなたの人生の中にある呪いを断ち切りましょう。主が、私たちを古い生き方、重苦しい悲しみとプレッシャーの日々から解放して下さいます。
万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など、多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。