日本基督教学会(水垣渉理事長)の第55回学術大会が20〜21日、京都大学で開催される。今年のテーマは、「心・魂・スピリチュアリティ―現代日本のキリスト教の課題として―」。両日共に午前に個人研究の発表が行われ、20日午後には仁愛大学学長の薗田坦氏による講演、21日午後にはシンポジウムが行われる。
個人研究発表は3つの会場で行われ、2日間で約40人が発表する。20日の講演では、薗田氏が「日本的霊性をめぐって」と題して講演し、21日のシンポジウムは、今年のテーマを主題とし、棚次正和氏(京都府立医科大学教授)、川島堅二氏(恵泉女学園大学教授)、窪寺俊之氏(関西学院大学教授)ら3人がパネリストを務める。また、20日には理事会、21日には総会が予定されている。
同学会は、「キリスト教を学問的に研究する者が相互の連絡を計ると共に、キリスト教学の発達を期する」ことを目的に1952年に設立。現在、会員数が約700人と日本で最大のキリスト教系学会となっている。また、賛助会員として各キリスト教系大学、神学校の他、日本聖書協会や日本キリスト教団出版局など44団体が加盟している。昨年の学術大会は上智大で開催。全国に5つある地域支部は、毎年春に支部学術大会を開催している。