【CJC=東京】キリスト教精神に基づき子どもを中心に人道支援を行うNGO「ワールド・ビジョン」は、スタッフの同性婚を認める方針を打ち出していたが、それを撤回、理事に、結婚は1人の男性と1人の女性の間のものであるとする声明に署名するよう求めた。
ワールド・ビジョンはこの所、福音派との連携を強めており、米国福音同盟のリース・アンダーソン会長、福音派系団体「ナビゲーター」のジェリー・ホワイト元会長を理事会に迎えようとしている。
ワールド・ビジョンのリチャード・スターンズ会長は、資金提供者(スポンサー)に宛てた書簡で「方針転換は誤りだった、と理事会は認めた」として、支援者がより明確にワールド・ビジョンを支援してくれるものと信じて、今回の誤りをゆるしてくれるよう願いたい、と述べた。
今回の同性婚容認と直後の方針撤回の動きは米国内の活動に関するもので、各国のワールド・ビジョンはそれぞれ独自の判断で活動している。
ネット情報サイト「クリスチャン・ヘッドライン」によると、ワールド・ビジョンの打ち出している子ども支援運動「チャイルド・スポンサー・シップ」では、同性婚容認を打ち出してから支援が減少。この3月には子ども1万人相当分が減少した。