厚生労働省と警察庁は4日、乱用者による事件が事故が相次いでいる「脱法ドラッグ」の新しい呼称を募集すると発表した。「いわゆる『脱法ドラッグ』の乱用者が犯罪を犯したり、重大な交通死亡事故を引き起こしたりする事案が後を絶たず、社会問題となっていることを受けたものです」と、募集の理由を説明している。
今回の募集は、「脱法ドラッグ」に代わる呼称名を求めるものだが、呼称の見直しを求めない人は、「脱法ドラッグ」という用語に対する意見を応募してもよいという。
今回の新呼称募集にあたって、「脱法ドラッグ」の定義については、下記のように定めている。
「脱法ドラッグ」とは、規制薬物(覚醒剤、大麻、麻薬、向精神薬、あへん及びけしがらをいう)又は指定薬物(薬事法第2条第14項に規定する指定薬物をいう)に化学構造を似せて作られ、これらと同様の薬理作用を有する物品をいい、規制薬物及び指定薬物を含有しない物品であることを標榜しながら規制薬物又は指定薬物を含有する物品を含みます。
また、新呼称の要件は下記の4点の要件を満たす必要がある。
- 危険性の高い薬物であることが理解できること。
- 幅広い世代まで理解できること。
- 「ハーブ」という呼称名は特に危険性について誤解を与えることから、原則使用しないこと。
- 公序良俗に反しない表現であること。
応募者は、1)新呼称名(複数可)、2)氏名(ふりがな)※法人又は団体の場合は、その名称及び代表者の氏名、3)連絡先(住所、電話番号またはメールアドレス)を記載の上、メール([email protected])、または郵送(はがき)で。郵送による応募先は下記のいずれか。
〒100−8974 東京都千代田区霞が関2-1-2
警察庁薬物銃器対策課 意見募集担当
〒100−8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課 意見募集担当
募集期間は7月5日(土)から18日(金)まで。郵送による応募の場合は、消印有効。
問い合せは、警察庁薬物銃器対策課(電話:03・3581・0141 内線3274)、厚生労働省医薬食品局監視指導・麻薬対策課(電話:03・5253・1111 内線2781、2796)。なお、電話による新呼称の意見は受け付けていない。