【CJC=東京】教皇フランシスコが8月14日から18日まで韓国を司牧訪問する際、元従軍慰安婦に会うべきだ、という主張が米カトリック誌『アメリカ』のサイトに掲載された。
訪問期間中に迎える15日は、日本の終戦記念日だが、韓国にとっては日本からの独立を祝う「光復節」。さらにカトリック教会では「聖母被昇天の祝日」にあたる。
米下院外交委員会専門委員も務めた、ジョンズ・ホプキンス大学高等国際関係大学院(SAIS)招聘研究員のデニス・ハルピン客員研究員は6月28日に寄稿した中で、「元慰安婦は、何人かが問題を公表する勇気を持つまで、嘲弄と苦痛の中で沈黙を強要されたまま半世紀を耐えてきた」として、「教皇は、被害女性を抱擁することで立ち直るのを助けられる」と主張している。ハルピン氏は米政府の「ピース・コープ」(平和部隊)の一員として韓国に滞在したことがある。
韓国紙「中央日報」は、カトリック側の見解として「教皇が訪韓期間中、慰安婦被害女性に会うかは確定したものではない」としつつも、「8月18日、教皇が明洞聖堂で執典するミサに慰安婦被害女性を招くのかをめぐって宗教界内部で前向きに検討中」と報じている。