長崎の学校法人精道学園(中島紀子理事長)が、09年4月の開校を目指して普通科男子高の「精道三川台高校」新設を計画していることがわかった。開校されれば、長崎県で初の小中高一貫校となる。西日本新聞が7日伝えた。
同学園は、カトリックのオプス・デイの精神により、知・情・意(行動)の3分野の調和をもとにした全人格的な成長を促し、真の自由の精神を培い、本当の「しあわせ」を享受するとともに、その「しあわせ」を広めることのできる人間の育成を目指す。現在、男子校の精道三川台小・中学校(長崎県長崎市三川町)、女子校の長崎精道小・中学校(同三原)、夜間の三川女子調理師学校を運営している。
08年初めに県に新設のための認可申請をする予定で、精道三川台中学校に隣接するかたちで建設を計画している。同紙によると、長崎県での私立高校開設は、青雲高校(長崎県西彼杵郡)以来34年ぶり。04年に私立高校設置基準改正で規制が緩和されたことで計画が具体化した。
精道学園は伝道を目的として建てられたいわゆる「ミッションスクール」ではないが、キリスト教のカトリックの理念に基づいた教育を実施。年に3回、全員参加のミサがあり、1日に3回全員で短い祈りをささげている。女子校の長崎精道小・中学校では、地域の母親を対象とした公開講座「Mamas Enjoy」を行っており、「キリスト教の教え?・?」「聖書のクラス」「毎月の黙想会」などの講座を提供している。