【CJC=東京】聖地巡礼中の教皇フランシスコは5月24日夕、ヨルダン川岸のベタニアを訪問した。ベタニアは、洗礼者ヨハネが活動していた地。イエスがヨハネから洗礼を受けた場所とされる。
バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇はアブドラ2世国王自らの案内を受けながら、ヨルダン川に出向いた。教皇は葦の茂る静かな川のほとりにたたずみ、しばし祈りの時を持った。
教皇は、川沿いにあるラテン典礼の教会で、難民や若い障がい者たち約600人と会見した。建設中の教会は、2009年にベネディクト16世が現地を訪問した際に礎石を祝別している。
教皇は挨拶で、中東で続く紛争の悲劇を直視し、特にすでに3年にもわたる市民間の闘争で多くの犠牲者と難民を出しているシリアが平和への道を模索することを強く要望した。
また、多くの難民の受け入れを積極的に行なっているヨルダンへの協力を教皇は国際社会に訴えると共に、シリアにおける暴力を停止し、人権尊重の下に苦しむ市民への援助を保証するよう訴えた。