【CJC=東京】教皇フランシスコは5月8日、アルメリア使徒教会のカトリコス、カレーキン2世総主教と会見した。カレーキン2世総主教率いる使節団は、7日から9日までローマを訪問している。
カレーキン2世総主教は、2000年の大聖年にバチカン(ローマ教皇庁)を訪問、翌01年には教皇ヨハネ・パウロ2世がアルメニアで同総主教と会見している。また、カレーキン2世は05年のヨハネ・パウロ2世の葬儀、08年のベネディクト16世との会見、12年の教皇フランシスコの着座式のためにもバチカンを訪れている。
バチカン放送(日本語電子版)によると、総主教と使節団への言葉で、教皇は全世界のアルメニア教会共同体に挨拶をおくりながら、この出会いで兄弟愛と祈りの時を共有することの喜びを表明。近年深まったアルメニア使徒教会とカトリック教会の関係を神に感謝しつつ、両教会のこれまでの交流の機会を想起した。
アルメニア教会が前世紀に受けた悲劇的な迫害に言及して教皇は、この殉教の歴史と人々の信仰の証しを忘れてはならないと述べた。