万代栄嗣氏(松山福音センター主任牧師)が23、24、25、26の4日間、インドのタミール・ナドゥ州アラコーナムで伝道集会を開催し、現地の住民ら延べ約2万5000人にキリストの福音を伝えた。万代氏は30日に都内で開かれた報告会で、「私たちが信仰を働かせて願い、行動し、主に触れるなら、『あなたの信仰があなたを救った』とイエスが触れる奇跡が起こる」と語り、日本のクリスチャンが信仰を働かせるならば、主が必ずそれに応答し、常識を超えた素晴らしい主の御業を体験できることを証しした。
万代氏は、地元教会の牧師たちの協力を得ながら、毎年インドの貧しい町々で大規模な伝道集会を開催している。今年は特に地元ヒンズー教徒たちの反対が強く、寺院から集会への参加を禁止する「お触れ」が出るなどして、初日の参加者は約3千人と少なかった。だが、回を重ねるごとに参加者は増えていき、3日目と最終日にはいずれも約8千人が集まった。
あるヒンズー教主義の小中学校の校長は、ぜんそくと不整脈による心臓の痛みを持ちながら集会に参加したが、集会中に福音を聴き、イエスの御名によって初めて祈りをささげたところ完全にぜんそくの症状と心臓の痛みがなくなったと、集会後ステージの上で大胆に証しした。
またある女性は、耐えられない悲しみの中で偶像礼拝に心を奪われてから、悪霊のようなものがいつも憑いて夜も眠れずに無気力な生活を送っていたが、集会で万代氏がイエス・キリストの御名によって祈ると、悪霊が女性を地面に押し倒しながら出て行った。
神の奇跡は連日続いた。野外集会の会場には屋根もなく、参加者は地べたに座るため、前日でも雨が降っては集会が開けない。当然雨量の少ない季節を選んで開催日を決定したが、近年の異常気象の影響で、現地では記録的な集中豪雨。同じ地域のある町では足のひざまで水浸しになるほどの雨が続いていた。
大会初日、雨が降る中宿泊場所を出発した万代氏は、会場が雨から守られるよう神に祈った。すると、会場に向かう途中で雨雲が切れた。到着し、現地のスタッフに事情を聞くと、その場所では前日から雨は降っていなかったという。
2日目、3日目、4日目、同じ地域のほかの場所では豪雨が続き、集会が本当にあるのかどうか、参加者から問い合わせの電話が殺到していたにもかかわらず、その会場の場所だけは、4日間、まったく雨が降らなかった。4日目の集会後、会場から歩いて30分とかからない電車の駅に到着した参加者から、会場の万代氏に電話があった。話をきくと、そのとき駅ではどしゃぶりの雨が降っていたという。4日とも雨が降らなかったのは、その地域では会場の場所しかなかった。神が一人の牧師の祈りを聴き、雨をとどめた。
万代氏は今回のインド滞在中に、自身の教会が20年近くサポートを続けている孤児院を訪問した。孤児院では現在も約100人の現地の子どもたちを養っている。孤児院を出た子どもたちのほとんどは、今では立派に家庭を持ち、中には教会の牧師や、孤児院の世話人になった者もいる。この孤児院の働きを通して現在4つの神学校が建てられており、さらにそこから40もの教会が新しく誕生した。
万代氏は報告会で、「一人が救われ変わると、周りの何人もの生き方が変わる」「神は私たちの信仰を用いてくださる」と強調し、日本のクリスチャンが外に向かって、周囲の人々に向けて信仰を働かせるなら、神がその人を通して素晴らしい御業を現すことを証しした。