「南スーダンの無意味な戦争は今こそ終わらなければならない」と、世界教会協議会(WCC)のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト総幹事が述べた。WCCが5日付で伝えたところによると、これは2日に教会組織を代表するエキュメニカル代表団が南スーダンの首都ジュバにある地元の諸教会を訪問した後に述べたもの。
「この紛争に関わる双方の当事者の指導者たちが、自らの国民をいかにしてこのような苦難へと導いたのかがわかり、衝撃的だ」とトゥヴェイト総幹事は述べた。「私が言われた話からすると、起こっている殺りくや残虐行為の規模を理解することは不可能だ」
トゥヴェイト総幹事は、双方の指導者たちが、即時停戦で合意しそれを実施するための機会として、今週に再開する交渉を使う必要性を強調した。これによってACTアライアンスを含む援助団体が、この暴力から生じている人道的危機に対して効果的に応えることができるだろうと言う。
WCC中央委員会の議長であるアグネス・アブオム博士が率いるエキュメニカル代表団には、ACTアライアンスのジョン・ンドゥナ総幹事、世界YWCAのニャラザイ・グンボンズバンダ総幹事、全アフリカ教会協議会も代表したWCCのサミュエル・コビア前総幹事、そしてWCCアフリカのための提言活動プログラム幹事である二グッス・レゲッセ博士が含まれていた。
この代表団は訪問中に地元の諸教会との連帯を表明し、停戦を唱え、現在進行中の和平会談を進歩させるよう強く要求するとともに、同国における人道的イニシアチブを支援するよう促した。彼らはまず南スーダンのジェームズ・ワニ・イッガ副大統領や、南スーダンのヒルデ・フラフジョルド・ジョンソン国連代表、そして最近南スーダン政府によって解放されたジュバの反対勢力から4人の政治的囚人と会見した。
南スーダンのサルバ・キール・マヤルディ大統領と反政府勢力のリエク・マシャール司令官が和平会談に取り組むよう求めて、同代表団は、十分なまでの被害が既に出てきたとして、それらの指導者たちが紛争を終わらせるために政治的解決策を見つけなければならないと語った。
トゥヴェイト総幹事は、何千人もの人々が殺されて多くの人々が住処を追われてしまったと述べた。人々が向こう数カ月の間に種を植えることができなければ、また「彼らは激しい飢饉の脅威に直面するだろう」と警告した。
南スーダンの諸教会と連帯して立つ
今回の訪問が持つ目標の一つは、暴力を終わらせるよう圧力をかけ続けるために、スーダンの諸教会を励ますことであった。同代表団はまた、彼らと連帯して立つ諸教会が世界中にあるのだというメッセージをもたらした。「南スーダンの国民と教会は、平和と正義のために叫ぶ自らが、独りぼっちではないということを知るべきだろう」とトゥヴェイト総幹事は語った。「世界は南スーダンを放っておいてはいけない」
「独立のための闘いにおいて南スーダン人を支援してきたように、私たちはこの危機の時にあって彼らを支援しなければならない。国際社会は飢饉と飢餓の危険性に取り組まなければならない」とトゥヴェイト総幹事は付け加えた。
トゥヴェイト総幹事は南スーダンにおける国際連合やACTアライアンスの人道的努力に感謝の意を表し、同国に対する人道支援の増大をもたらすことを目的として5月にオスロで行われる予定の会議で、目に見える結果を見ることを望むと述べた。
代表団は南スーダンの諸教会について語りつつ、これらの教会は「平和に向けた道を見つけるのに助けとなる豊かな霊的資源」を持っていると認めた。
「南スーダンの諸教会には、和解の過程を強めることによって一致や国家建設の感覚を肯定する、国を挙げての対話において、重要な役割がある」とトゥヴェイト総幹事は述べた。「この和解の過程において、青年や女性は力をつけなければならない」
「私たちが南スーダンの諸教会と共に祈り活動する一方で、彼らは正義と平和のための巡礼においてこれらの闘いに取り組み続ける」と、トゥヴェイト総幹事は付け加えた。
トゥヴェイト総幹事はまた、平和が確立される後に正義が取り戻されるよう強く求めた。同総幹事は、国内および国際的なレベルで、それは南スーダンにおける残虐行為を調査し和解のための道を開くべき正義のメカニズムがなければならないとした。
代表団は南スーダンのマイケル・タバン・トロ司教(南スーダン教会協議会議長)、マーク・アケチ・チエン牧師(南スーダン教会協議会総幹事代行)、およびACTアライアンスの代表者たち、ジュバのフィンランド教会援助、カリタス・インターナショナル、そしてノルウェー教会援助とも会見した。