彼らはペテロとヨハネとの大胆さを見、またふたりが無学な、普通の人であるのを知って驚いたが、ふたりがイエスとともにいたのだ、ということがわかって来た。そればかりでなく、いやされた人がふたりといっしょに立っているのを見ては、返すことばもなかった。
すると、全会衆は沈黙してしまった。そして、バルナバとパウロが、彼らを通して神が異邦人の間で行なわれたしるしと不思議なわざについて話すのに、耳を傾けた。(使徒の働き4章13節・14節および15章12節参照)
8月13日から15日までの3日間、奥道後において全国聖会を開催。特に今回は、50周年を祝う記念となる全国聖会で、大変な恵みと感動に包まれました。
全体で参加された方は四百数十名にのぼり、今日に至るまで電話やEメールで、多くの喜びの声が寄せられ、実に感謝です。
ある会社が品格のある日本人はだれかについて若者にアンケートをしました。男性の第1位は、イチロー選手、続いて渡哲也、谷原章介。女性の1位は吉永小百合で、それなりに理解できますが、2位以降には、松嶋奈々子、黒木瞳、篠原涼子など。男女ともに首を傾げたくなる結果です。品格というのは、品があって風格があるということですが、今回のベストテンの中に、いわゆる文化人と呼ばれる人は一人もいないのです。事務所で大野先生に質問してみると、答えは即座に皇后陛下。まさに品格のある女性の代表格です。私もイチロー選手の大ファンですが、彼のプロ根性は世界の超一流でも、品格とは少々違います。どうも品格という言葉の意味が変化し、わからなくなってきているようです。
でも、聖書は二千年経っても色あせず変わらない私たちの幸せの法則を語っています。
この聖書箇所から神の御業は人を黙らせるほどのものであることを心に刻みつけたいと思います。
1.イエスの御名による癒しの御業は人々を黙らせる
ペテロとヨハネがイエスの御名による奇跡的な癒しを行なったことにより、街中が大騒動になりました。権威者たちは、ことの真相を確かめようと彼らを尋問しますが、彼等がイエスと一緒にいただけの無学なただ人であることが分かっただけでした。イエスに反対する権威者たちは、彼らを捕らえようとしますが、生まれてから一度も歩いたことのない男性が、自らペテロとヨハネが「イエス・キリストの名によって、歩きなさい」と言って自分を癒したことを証言したため反対者たちも黙る以外にありませんでした。
反対者たちが、口をつぐみ沈黙するほどの力がイエスの癒しにはあります。
20日からインド伝道に出かけますが、木曜日から日曜日にかけての4日間、アラコーナムという町で、毎回2万5千人以上の人が集う予定の集会を行ないます。そこで、反対者を沈黙させる神の癒しの御業が現わされることを願っています。
異教の神々に呪縛されているインドの人々に対し、彼等が沈黙してしまうほどの神の御業を現わすことによって、彼らにまことの神が聖書の神であることを示したいのです。そして、イエスによるまことの救いと罪からの解放を伝えたいのです。そのためにぜひ祈ってください。
2.人々を沈黙させるのは聖霊の御業
また15章にはクリスチャン同士の中に沸き起こった議論について書かれています。私たちの間にも、神に対し、またクリスチャン同士の中で、心が屁理屈でいっぱいになっていないでしょうか。大した能力もない私たちの頭で考える理屈で納得できるほどの神なのでしょうか。
私たちの理屈を超える御業で人々を救い、恵みで満たし、しるしと不思議を現わしてくださる御霊なる神により、私たちは議論を超えることができるのです。
全国聖会の3日間、本当に理屈を超えて満たされ恵まれたのは、自分の理屈やがんばりを超えて、神から注がれる恵みで聖霊の祝福に満たされ解放される心があったからです。
私たちは、クリスチャンになっていながら、信仰を自分の考えで納得しようとします。しかし、聖霊は私たちの理屈を超えて私たちを救い、私たちの祈りを通して聖霊によるしるしと不思議を現わされるのです。聖霊の御業はいつも理屈を超えるのです。
神の働きは、私たちを沈黙させるほどの力強い業です。神は生きて働いておられて、私たちの理屈を超えて力強く働いてくださるのです。あなたの信じている神を死んだ神にしてはなりません。主は生きておられる。そして、今も私たちを愛してくださり受け入れてくださる。私たちの理屈を超える恵みを注いで祝福してくださいます。だからあなたの祈りは受け止められて神の御業を引き出すのです。
この50周年という教会の大きな節目に、主が私の祈りに答え、癒しの御業が次々に起こされていることを感謝しています。そこかしこで、主は働いてくださいます。イエスは今も生きて働いておられる方ですから。
神の御業は今も私たちの祈りに答えて現わされ、主の御業を目撃し、感謝して受け入れます。反論や議論は収まり、私たちも理屈を言う必要もなくなります。人々を沈黙させる神の御業を体験しましょう。
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万代栄嗣(まんだい・えいじ)
松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など、多岐にわたる。
また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。
国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。