[1]序
今回と次回にかけて、ダニエル書7章を見て行きます。
[2]幻のあらまし(1~14節)
(1)序(1、2節前半)
①日付。「バビロンの王ペルシャツァルの元年」(5章1、22、30節参照)、ダニエル書の後半では、8章1節、9章1節、10章1節、11章1節に見るように、日付の重要性に注意したい。
②状況の説明(1節後半から2節前半)。
(2)幻のあらまし
7節の第四の獣、もう一本の角が中心。
①「四頭の大きな獣」(2節から7節)。
②「もう一本の小さな角」(8節)。
③「御座」(9、10節)。
④「さばき」(11、12節)。
⑤「雲に乗って来られた、人の子のような方」(13、14節)。
[3]幻の解釈(15~18節)
(1)「私ダニエル」と「かたわらに立つ者のひとり」(15、16節)
(2)「四頭の大きな獣」(17節)
「地から起こる四人の王」→歴史の全体像を見る必要。
(3)「いと高き方の聖徒たち」(18節)
使命、「国を受け継ぎ、永遠に、その国を保って世々限りなく続く」。
[4]結び
(1)「見よ、人の子のような方が天の雲に乗って来られ」
「来られ」→主イエスの来臨は、初臨と再臨の間のすべての恵み。
①使徒信条の告白(主イエスの誕生、十字架、復活、昇天、再臨)に明らかにされている。
②Ⅰコリント15章20~28節
(2)歴史の全体を知る必要
①沖縄の歴史
③日本の歴史
④世界の歴史
(3)キリスト者・教会の自己理解、自分の立場・使命を知り立つ
①主イエスにある恵み全体の中で、自分の置かれた立場・使命。
②歴史全体の流れの中で、自分の置かれた立場・使命。
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宮村武夫(みやむら・たけお)
1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。
主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。