英国国教会は、今月31日にダイアナ元英皇太子妃の死後10周年を迎えるのを記念し、2つの祈祷文を作成した。祈祷文はカンタベリー大主教が執筆したもので、同日ロンドン中心部にあるガーズ・チャペルで行われる追悼式典で読まれる。
ダイアナ元妃の誕生日である先月1日には、元妃の2人の息子であるウィリアム王子とヘンリー王子が追悼記念のチャリティーコンサートを行い、6万人以上の参加者を集めた。
31日に行われる追悼式典も両王子が企画するもので、一般市民は入場できないが模様はBBCで生中継される。エリザベス女王、チャールズ皇太子、カミラ夫人のほか、元妃が生前支援していた慈善団体の代表者や友人など約500人を招く予定。
元妃は生前、地雷撲滅運動や、エイズ、赤十字の活動に自ら精力的に取り組んだ。英国民からはいまも「イングランドのバラ」などと呼ばれて慕われており、死後には元妃の慈善活動を推し進めるために「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ記念基金」が設立。同基金は元妃の死後10周年を記念し、基金2500万ポンドの内1000万ポンド(23億円)を難民や亡命希望者支援のために提供することを明らかにしている。