聖書キリスト教会(東京・練馬区)を拠点に活動する「江古田ゴスペルクワイア」の初コンサートが18日、同教会で開かれた。参加した400人近くのうち半数以上は、地域に住むノンクリスチャン。同クワイアの大半を占めるノンクリスチャンのメンバーが、知り合いや家族を教会に誘ってきた。参加者は、出演したゴスペルクワイアとともにゴスペル音楽を楽しみながら、教会員らと親しく交わり、牧師の語る福音のメッセージにも耳を傾けていた。
江古田ゴスペルクワイアは、教会の敷居を下げて地域の人々がもっと気軽に教会を出入りできる環境をつくろうと、同教会員が今年3月から運営を始めた。現在はゴスペル音楽界を代表するシンガー、粟野めぐみさんを月一回講師に迎え、地域に住むノンクリスチャンら約40人が活動している。現メンバーの多くは、担当の教会員がインターネットの交流サイト「ミクシィ」などを活用して集めてきた。
コンサートでは、英語の曲だけでなく、福音を直接伝える日本語の歌詞の曲も取り入れ、曲の合間にはクリスチャンのメンバーが短い信仰の証しを語った。また、同教会の尾山清仁・キャッシー牧師夫妻が、聖書を初めて開く人にもわかりやすいようにと、身近な話からストーリー形式でイエス・キリストの十字架と復活の意味を伝えていた。
教会関係者は、「クワイアの働きを通して、地域の方々が教会にたくさん集まってきている。本当に、神様が働いている」と喜びを語った。
聖書キリスト教会では、今年のクリスマスにもゴスペルコンサートを企画している。また10月からは、全米で3000万部の売り上げを記録したリック・ウォレン牧師(南カリフォルニア州サドルバック教会)の著書『The Purpose Driven Life(PDL)人生を導く5つの目的―自分らしく生きるための40章―』(パーパス・ドリブン・ジャパン=PDJ発行、2625円)のコンセプトに基づいた新しいシリーズの説教を日曜日の礼拝で行っていく予定だ。